こんにちは、たっちゃんです。
「子どもに読書を好きになってほしい!」というのは、多くの(ほとんどすべての?)親の願いだと思います。
どうやったら子どもが読書を好きになるんだろう??
わたしたちが、読書しやすい環境を作ればいいんだよ♪
子どもが勝手に読書好きになる! なんて魔法のような方法はありません(^_^;)
しかし、親が「読書する環境を作る」ことで、子どもは驚くほど本を読むようになります!
ぼくは元公立小学校教員(経験約10年)で、のべ300人以上の子どもたちを教えてきました。
この記事で紹介する方法で、読書を教え始めてから、教えた全員が、継続して読書をすることができるように!
どんなに本を読むのが苦手な子どもでも、全員です。
今回は、子どもが驚くほど読書好きになる方法について紹介していきます!
目次
【メリットだらけ】子どもが喜んで本を読むための3つのアイディア
子どもが喜んで本を読むための方法は、次の3つです♪
読書する「3つの環境」の作り方について、詳しく説明していきます!
※ここでは、「小学生の子ども(何年生でもOK)」を相手にしていると仮定して説明します。
① 子どもが喜んで本を読むための、時間を確保する
読書を好きになるために、もっとも大切なのは、「時間の確保」です。
ある程度の「量=時間」がたまっていくと、読書の楽しみを感じることができるようになるからです。
時間か〜〜… それができないから困っているんだけど(笑)
ただでさえ、親子ともども忙しい毎日…
「大切な時間を読書に使うこと」には、大きな決断が必要になると思います。
宿題をしたり、習い事に行ったり、友だちと遊んだり、テレビを見たり…
どれも大切なことに思えますが、その中でも優先順位を付けることが必要です。
ぼくの中では、子どもの勉強(=学び、インプット)の中で、もっとも重視すべきは「読書」だと考えています。
国語であれ算数であれば、どんな問題でも、まずは文章を読むからです。
文章の内容を理解して、問題を作った人の立場で考え想像することができなければ、解答できません。
「読書に時間を使うこと」には、大きな大きな価値があります♪
それを踏まえて、
たとえば朝学校に行く前、放課後、夕食後、寝る前など…
各家庭の都合に合わせて、まずは「読書だけをする」時間を設定してください♫
最初は、10分〜30分程度が望ましいと思います。
「〜しながら」は、NGです。「読書だけ」にしてください♪
なぜなら、
「読書に夢中で、いつの間にか時間が経ってる!」
こういった、「本を読んでよかった」というポジティブな経験を積み重ねていくのが重要な目的だから。
10分〜30分は、長すぎず短すぎず、夢中になる経験を積むのにちょうどよいくらいの時間です♪
②子どもが喜んで本を読むための、場所を決める
次に重要なのが、「読書する場所」です。
がやがやしたところで、落ち着いて本を読むのはやっぱり難しい…
家の中でも、静かな場所を選ぶと良いです♪
居心地がよく、心が落ち着く場所を選ぶと、読書にも集中することができます。
さらには、テレビや音楽を消して、音がない場所を選ぶ・つくることができるとベストです。
子どもに場所を選んでもらうと、より一層効果大だよ!!
読書する場所を子どもに選んでもらうと、自己決定の機会が生まれます。
その後の読書環境を自分で作っていくことにもつながるので、「本を読む場所」は自分で選んで良いことを伝えてみてください♪
ぼくの教え子で、「トイレの中で読む!」という女の子がいました。
小さい妹がいたので、その子なりに工夫した結果だったようです♪
読書の「場所選び」も、重要なことのひとつです。
読書に集中できる、静かな場所を選びましょう♫
③子どもが喜んで本を読むために、親子で一緒に読む
本は、「一緒に読む相手」が重要になってきます。
最初のうちはどんな相手が望ましいかというと、「ただ一緒に、黙々と本を読んでくれる相手」です。
集中力というのは、リラックスと緊張感のバランスによって高まるから。
リラックス100%で、ダラダラしていても、集中して本を読むことはできません。
また、緊張感100%で、ピリピリしていても、集中して本を読むことはできません。
「シーン」と静まり返った図書館の様子を想像してみてください。
リラックスした中に、一定の緊張感が漂っていますよね。
様々な人が集まる公共の場で、ひとりひとりがマナーを守って本を選んだり、読んだりしている。
あの環境が、集中力を高めてくれます。
家の中では、親子で一緒に読むと効果的です。
親子別々の本で構いません。
ただ一緒に、黙々と本を読みましょう♫
子どもが本を読んでいると、つい内容について聞いたり、感想をもとめたりしちゃうんだよね(^_^;)
最初のうちは、何も聞かずに、ただ一緒に本を読むだけのほうがいいよ!
一緒に本を読む相手がいると、緊張感が生まれ、集中力が高まります。
隣で本を読んでいる人がいるだけで、自然と「読書だけに集中しよう」という雰囲気が形成されます。
隣で自分の大好きな親が、一生懸命にページをめくっている。
そんな姿を見た子どもは、「自分も一生懸命読もう」という気持ちに、だんだんなっていきます。
別々の本で構いません。ただ一緒に、親子で黙々と本を読んでみましょう♪
子どもが喜んで本を読むための、継続のポイント
上記のような環境を作ることができれば、子どもはだんだんと読書をするようになります♪
次に大切なのは、継続することです。
そうそう、最初はよくても、続かないのが悩みどころだよね〜(^_^;)
読書の継続も、まずはたったひとつのポイントをおさえればOKです!
先に述べた、「時間の確保」がもっとも重要になります。
意識的に、読書の時間を作ります。
「90分以上」の理由は、それが2週間程度で1冊の本を読み切るのに必要な時間だからです。
たとえば、200ページ程度の、中学年向けの児童書を読むと仮定します。
だいたいの子どもは、30分で30〜50ページくらいを読み進めます。
30分で30ページ読むとして、90分で少なくとも90ページ読み進めることができます。これで1週間です。
このままのペースで、2週間だと180ページは読むことができます。
この計算では200ページには若干届きませんが、
残りページ数が少なくなってくると、読む勢いが増して、最後まで読み終わることがほとんどです。
2週間で1冊読む理由としては、1冊の本にあまり長い時間をかけすぎると、内容を忘れて飽きてしまうからです。
一度読み始めたら、「その本を読みたい!」という気持ちが高まっている最初のやる気を、上手に保たせたいものです。
2週間以内に、一気に読み終わるように時間を設定する。
つまり、読書継続のためには、1週間に90分以上、読書の時間を確保するようにしましょう!
子どもが喜んで本を読む! 低・中・高学年向け おすすめの本 ズバリ1選!
読書の初心者向けおすすめの本を、低・中・高学年向けでズバリ1冊ずつ紹介します。
初心者向け おすすめの本
低学年:「にんきもののひけつ」 作・森絵都/絵・武田美穂 童心社
中学年:「ルドルフとイッパイアッテナ」 作・斎藤洋 講談社
高学年:「びりっかすの神様」 作・岡田淳 偕成社
選んだ基準は、以下の通りです。
①物語・小説の中から選びました。
②多くの児童書を書かれている素敵な作者さん。作者つながりで、2冊目にも手が伸びやすい♪
③どれもかんたんな文章で読みやすいが、とても奥が深い。
楽しい読書体験を積むことができ、一度ハマったら、次の本につなげやすいセレクトにしています!
初心者向け おすすめの本 低学年:にんきもののひけつ 作・森絵都/絵・武田美穂 童心社
文章は、小学校6年生の教科書(光村図書)にも作品が掲載されている森絵都さん。
短いながらも、なかなか予想できないオチに驚くこと間違いなし!
イラストは、子どもに親しみやすい、可愛いイラストを描く武田美穂さん。明るい表紙で気持ちが高まります。
全4巻のシリーズ作品なので、この第1巻が気に入ったら、残り3冊も楽しむことができます。
あまり本に慣れていない小学校中・高学年の子どもにもおすすめ!
初心者向け おすすめの本 中学年:ルドルフとイッパイアッテナ 作・斎藤洋 講談社
主人公は、猫のルドルフ。動物が主人公の作品は、子どもにとっても親しみやすいです♪
作者の斎藤洋さんは、小学校のすべての学年が楽しめる作品を多く生み出している名作家です。
この作品もシリーズで、2023年5月時点で、5巻まで発売中。
さらには映画化もされており、アマゾンプライムビデオで視聴することができます♪
映画は、幼稚園の子どもでも見ることのできる内容なので、映画→本の流れもおすすめ!
初心者向け おすすめの本 高学年:びりっかすの神様 作・岡田淳 偕成社
岡田淳さんの本にハマる子どもは本当に多いです!
子どもと同年代の主人公が多く、共感できる部分が多いからでしょうか。
この本自体は中学年向けですが、読書に慣れていない高学年の子どもが読むのにピッタリ♫
まとめ:子どもを読書好きにするには、親が環境をつくる!!
子どもが読書を好きになる、たったひとつの方法は、
親が意識的に、読書する環境を作る(時間・場所・親子で一緒に読む)ことです!
そして継続のために、1週間に90分以上(2週間で1冊読み切る)の時間を確保してください。
選ぶ本は、ズバリ、以下の本がおすすめです。
初心者向け おすすめの本
低学年:「にんきもののひけつ」 作・森絵都/絵・武田美穂 童心社
中学年:「ルドルフとイッパイアッテナ」 作・斎藤洋 講談社
高学年:「びりっかすの神様」 作・岡田淳 偕成社
特に何もしていないけれど、子どもが勝手に読書好きになった〜
なんてことは、残念ながら起こりません(^_^;)
しかし、親が読書する環境を作ることで、驚くほど子どもが読書を好きになります。
わが子が「シーン」と、静かに読書している姿、きっと感動モノですよ(*´ω`*)
最後までお読みいただき、ありがとうございました!