絵本・児童書

幼稚園・保育園児、もちろん小学生にも「正しい学習ドリルの使い方」

学習ドリルの正しい使い方

こんにちは、たっちゃんです。

元小学校教師として、約10年間、延べ300人以上の子どもたちを教えてきました♫

今回は、幼稚園・保育園児向け「正しい学習ドリルの使い方」についての記事です!

たっちゃん
たっちゃん

学習ドリルに、「使い方」なんてあるの??

ママ
ママ

もちろんあるよ! キーワードは、「習慣化」 「短時間」 「集中力」の3つだよ!!

学習ドリルは、あくまでも手段(ツール)です。

目的は、子どもの集中力を高めること。

正しい使い方で取り組めば、「子どもの学習習慣がつく」「集中力が高まる」「親もストレスをためない」など、メリットがたくさんあります。

小学校現場でも、同様の考え方で多くの子どもたちが集中して学ぶ環境をつくってきた筆者が、その方法を紹介します!

我が家の子どもも、小学校入学前の段階で、集中して学びに取り組むことができるようになっています。

それでは、「正しい学習ドリルの使い方」について、詳しく紹介していきます!

※この記事では、小学校受験などを目標とした特別な学習については扱っていません(^_^;)

学習ドリルを使った おすすめ学習習慣 【幼稚園・保育園】

小学校入学前の幼稚園・保育園児でも、学習ドリルは、「やるべき」です!

主な理由は以下です。

  1. 学習を習慣化できる。
  2. 短時間でできる(1日15分程度
  3. たとえやらなくても、親がイライラしない。
  4. 値段が安い(1冊数百円)
  5. 入学前の予習は、正直「必須」

詳しくは、以下の記事で解説しています♫

(順番としては、先に以下の記事を読んでいただけると、スムーズに理解できると思います)

https://mimi-usagi.com/study/

たっちゃん
たっちゃん

「学習を習慣化できる。」とあるけど、習慣化のコツってあるのかな??

ママ
ママ

ミミ家でも実践している、おすすめの方法を紹介するよ!

おすすめ学習習慣の作り方は、以下の通りです。

  1. 「朝」学習をする。
  2. 習慣を、壁に貼って「見える化」する。
  3. 「やりなさい」と言わない

詳しく説明していきます!

「朝」学習をする。

思考力を使った学習をするには、がもっとも効率的です!

ドラゴン桜 1巻より。効率的に学習をするスケジュールについて / 筆者撮影

小学校でも、国語・算数といった主要教科は、特別な事情がない限り、午前中に行うことがほとんどです。

ママ
ママ

午後に算数をやると、子どもたちは驚くほど「ボーー」っとしているんだ(^_^;)

ご自宅でのお子さんの様子を想像してみてください。

夕方〜夜にかけて、明らかに疲れていることがわかると思います(^_^;)

見た目で疲れていることがわかるくらいですから、脳はもっと疲れています。

子どもが疲れているときは集中力を発揮しにくいので、学習ドリルをするにはおすすめしません。

もっとも集中力の高まる、「朝」に、学習ドリルをするのがおすすめです!

習慣を、壁に貼って「見える化」する。

「すること」が体に馴染む(習慣化するまで)は、壁に貼って「見える化」すると効果的です!

朝の習慣を壁に貼っています。ちなみに、裏返すと夕方〜夜の習慣が貼ってあります / 筆者撮影

https://amzn.to/3toKiD4

我が家の子どもは、このカードを見て、「次に何をするんだっけ〜」と自分で確認しています。

順番を決めるときは、子どもと一緒に決めるとより効果的!

自己決定が入るので、自分ごとで取り組む自立心が芽生え、ふりかえり・改善にもつながります!

さらには、こうした小さな自己決定の積み重ねこそが、自己肯定感の向上に役立つと言われています。

「やること」の順番を決めておくと、「次になにをやればいいんだろう?」と考える手間を省くことができます。

これは、有効な習慣化のコツです。

人間が一日に意思決定できる数というのは、限られています。

極力考えることを減らしていくことで、スムーズに行動することができるようになります!

「やりなさい」と言わない。

子どもに何かやって欲しいことがあるときに、「直接的な言葉を使わない」ということです。

「言われて行動する」ことと、「自分で決めて行動する」こととの間に、大きな差が出てくるからです。

たとえば、「はやく顔を洗いなさい!」などと言ってしまいがちですが…

それを言わないと心に決めます

その代わりに、「次は何をするんだっけ?」とか、「どこまで終わったの?」と言った声かけをします。

すると子どもは、「次は、顔を洗うんだった」とか、「トイレまでは終わったな」と考えて、次の行動を決め、実行に移します。

子どもに直接「◯◯をしなさい」と言うのではなく別の言い回しを考えてみる癖をつけると、習慣化が近づくに加え、子育てがとっても楽になりますよ(*´ω`*)

たっちゃん
たっちゃん

とは言ってもさあ、どうしても直接言っちゃうんだよね(;´∀`)

ママ
ママ

そうだよね(^_^;) わかるわかる… 言っちゃう気持ち、よーくわかります。

そんなときには、この言葉を思い出してみてください。

「成功するのは、3割でいい」

東京都の特別支援学校にお勤めの川上康則先生の言葉です。

どんなに素晴らしい野球選手でも、3割のヒットで大成功と言われますよね。

子育ても同じです。

うまくいかないことばかり。そのうち、3割でも「うまくいった!」と思えることができれば大丈夫!ということです♫

【ポイントは短時間】正しい学習ドリルの使い方

学習ドリルには、「正しい使い方」があります。

主なポイントは、以下の通りです。

  1. 「短時間」でやる。
  2. 「集中して」やる。
  3. 認める8割、助言は2割。

詳しく説明していきます!

「短時間」でやる。

学習ドリルは、短時間で、時間を区切って行った方がよいです。

なぜなら、幼児の集中力は、長く続かないからです。

幼児の集中力は、一般に年齢+1分が目安と言われています。

たとえば、3歳児なら4分、5歳児なら5分、といった具合です。

(もちろん大きく個人差があります)

目安として、まずは1日5分。

次の目標として、1日15分を設定すると、無理なく続けられるかと思います。

子どもが頑張っていると、どうしても「次はこれをやる?」と次へ次へと親がいこうとしてしまいます(^_^;)

しかし、その行動には大きなリスクが潜んでいます…

「もうやらない」とスネる。集中力が続かずダレる。自己決定だったはずが、親の決定に従っているなど…

時計やタイマーを使って時間を区切り、親も子も、「切り替え」を意識してやると吉です♫

時間を区切る
ミミ家で大活躍のタイムタイマー。時間管理は、学習の一丁目一番地です! / 筆者撮影

「集中して」やる。

学習ドリルは、「集中して」やるべきです。

なぜなら、学習ドリルは、「集中力をつけるためのツール」だからです。

そして、集中状態をなんども積み重ねることでしか、集中力を高めることはできないからです。

たっちゃん
たっちゃん

学習ドリルを「やること」自体が、目的になっちゃっていたよ(^_^;)

ママ
ママ

集中力をつけること」が目的なんだよ♫ 身につけた集中力は、勉強・運動・遊び、あらゆる場面で使える力になるよ!

ここで言う集中状態とは、

「目の前のこと、ひとつだけをやっている状態」です。

今は、学習ドリルをやると決めているのだから、自分で決めたその5分間は、「学習ドリル」に集中投資します。

もちろん、他にもいっぱいやりたいことがあるとは思います。

大人でも、いざ何かをやり始めたときに限って、「今日の晩ごはんはどうしよう?」といった日々の営み関係のことが頭に浮かびます。

「あの時の悩みはこうやって解決すればよいのでは?!」と自分が天才になったかのようなひらめき(笑)までが、頭に浮かぶものです。

しかし、そこで他のことに手を伸ばしてはいけません。

時間をはかっている5分間は、学習ドリル。ここが大切なポイントです。

この一回一回の積み重ねが、本物の「集中力」を育成します。

そうすれば、集中できる時間も伸びていきますし、切り替えも上手にできるようになります。

学習ドリルは「集中力をつけるためのツール」に過ぎません。

最初は1、2分でも大丈夫です♫

「集中できたー!」というポジティブな体験を、子どもが積み重ねるサポートをしていきましょう!

認める8割、助言は2割。

学習ドリルをやっていて、文字が雑だったり、間違えていても最初は特に助言をしません。

子どもがひとりでも十分にできるようになってから、ポイントを絞って助言します。

なぜなら、最初から助言(子どもにとっては指摘(^_^;?)ばかりを受けていると、子どもはやる気がなくなるからです。

たっちゃん
たっちゃん

大人でも、せっかくやる気になっているのに、色々指摘されると嫌になるよね(^_^;)

認める8割、指導2割
ミミ家の子どもが実際にやったドリル 公文式のはじめてのたしざん / 筆者撮影

例えば上の画像では、「2」がうまくなぞれていません(^_^;)

それを、「2がはみだしているよ。いつもはちゃんと書けてるでしょ。やり直し!」とか逐一指摘していると、子どものやる気がなくなるのは、目に見えていますよね。

最初のうちは、特に助言せず、スルーでOKです。

何かコメントをするとすれば、「4がはみ出さずになぞれているね! よく見て書いたんだね!」と、上手にできた点を伝えると良いでしょう♫

たっちゃん
たっちゃん

そんなこと言っていたら、どんどん雑になって、ぐちゃぐちゃになるんじゃないの??

ママ
ママ

案外、そうでもないんだよ!!

これは小学校現場での経験則ですが、「まずは認める」と、長期的に見て、子どもたちは必ずより良く成長していきます。

子どもたちは「認められている」と思うと、心の温度があたたまり学習意欲が高まります。

それに対して、「認められていない」と思うと、心の温度が冷めていき学習意欲も低くなります。

大人の助言は、子どもの心の温度が十分にあたたまってからでも、まったく遅くはありません(*´ω`*)

どっしり構えて、子どもたちが安心して学べる雰囲気を作っていきましょう♫

まとめ:学習ドリルを正しく使って、素敵な学習習慣を!

まずは、学習習慣を作りましょう♫

おすすめは、以下の通りです。

  1. 「朝」学習をする。
  2. 習慣を、壁に貼って「見える化」する。
  3. 「やりなさい」と言わない。

実際に学習ドリルを使い始めたら、「正しい使い方」を意識しましょう!

  1. 「短時間」でやる。
  2. 「集中して」やる。
  3. 認める8割、助言は2割。

ただ、頭ではわかっていても、そんなにうまくいかないのが子育てですよね(^_^;)

そんなときは、「子育ては、3割で十分成功!」という言葉を思い出してみてください♫

また、学習ドリルなら、たとえ失敗したとしても、金銭・時間的には、数百円・数分間の損失でしかありません。

それ以上に、学習ドリルを使うメリットはたくさんあり、多くの家庭で簡単に実践できる教育法とも言えます(*´ω`*)

学習ドリルのメリットについては、以下の記事で詳しく解説しています♫

https://mimi-usagi.com/study/

学習ドリルの「選び方」については、以下の記事をどうぞ!

https://mimi-usagi.com/select/

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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