絵本・児童書

対話型 絵本の読み聞かせ習慣

こんにちは、たっちゃんです。

毎晩の絵本の読み聞かせ、かれこれ5年ほど続けています♪

たっちゃん

絵本を読む習慣をつけたいけど… どんな風に読むといいのかな?

オススメは、「対話型 絵本の読み聞かせ」だよ!

えりちゃん

子どもが勝手に読書好きになる! なんて魔法のような方法はありません(^_^;)

しかし、親が「絵本の読み聞かせを続ける」ことで、子どもは驚くほど本を読むようになります!

ぼくは元公立小学校教員(経験約10年)で、のべ300人以上の子どもたちを教えてきました。

高学年の子どもたちでも、絵本の読み聞かせをすると、とっても喜びます♪

親子で同じ物語を共有することは、様々な価値を秘めている、最高の方法です!

今回は、子どもたちが絵本を好きになる! 「対話型絵本の読み聞かせ」について解説します。

「対話型絵本の読み聞かせ」とは?

「絵本を読む途中で、子どもに質問をする。」

方法はシンプル、たったこれだけです。

対話型絵本の読み聞かせの、日本での第一人者と言われる加藤映子さん曰く、

ダイアロジック・リーディングにおける「対話」の基本的な流れは、「PEER」と呼ばれる以下のシーケンス(順序)に沿って行われます。

P: 促進 Prompt (例) どんな動物がいるかな?

E: 評価 Evaluate (例) よくわかったね。そう、ウサギさんがいるね!

E: 拡張 Expand (例)ウサギさんだけかな?

R: 反復 Repeat (例)そうだね。ウサギさんとカメさんがいるね!

マイナビ子育て https://woman.mynavi.jp/kosodate/articles/9642

と、何やら難しい手法もありますが、最初はそこまで深く考える必要はありません。

子どもに絵本を読み聞かせるときに、「質問をしていいんだ!」と思ってもらえたら十分です。

対話型 絵本の読み聞かせのメリット

① 読み終わらなくても大丈夫!

絵本を読み聞かせしていると、「最後まで読まなくては!」と思ってしまうことがありませんか?

私はそうでした(^_^;) 子どもが途中で明らかに飽きていても、全然別のことを始めても、「最後まで読まなくては!」という謎の義務感が生まれ、子どもと一緒に楽しむことが目的のはずが、いつの間にか「絵本を最後まで読み終わる」ことが目的となってしまうのです…

対話型絵本の読み聞かせでは、絵本を最後まで読み終わる必要はありません。

途中で脱線、OKです!! こう思うだけで、かなり気が楽になります♪ 1ページでも2ページでも、絵本の読み聞かせが成立するのです。

② 物語の流れに沿った質問ではなくてもOK!

「質問かあ… といっても、何を聞けばいいのやら」

私もそうでした(^_^;) 物語の中核に深く入り込んでいくような本質的な質問を… する必要はまったくありません笑

(絵を指で示しながら) 「これ、なんだっけ??」「いま、何をしているのかな?」「〇〇ちゃんが、一番好きなのは?」

などの、本当に簡単な質問でOKです!

なぜなら、対話型絵本の読み聞かせがその威力を発揮するのは、「1回目の質問をした後」だから。

③ 子どもを勇気づける(エンパワーする)ことができる

え?いきなりなんですか?勇気づける?エンパワー?笑

「1回目の質問をした後」 子どもが何かを答えたら、高確率で話が膨らんでいきます。

この時にする、親の行動はただひとつ。

「リピートあるのみ!!」

「聞き方」の技法として、「相手が言ったことを繰り返す」という王道が存在します。これは子どもの安心感を高め「もっと話していいんだ!」という気持ちを盛り上げるのに最適です。

相槌を打ちながら、子どもの話をリピートしながら楽しく聞くだけで、話はどんどん脱線していきます。この脱線を一緒に楽しむことが、対話型絵本の読み聞かせの最大のメリットではないかと私は考えています。

④ 思考力・読解力・伝える力が伸びる (らしい)

大阪女学院大学・短期大学学長、大阪女学院大学 国際・英語学部教授の加藤映子さんや、軽井沢風越学園の校長・岩瀬直樹さんといった日本における教育界のリーダーが推奨しています。もともとはアメリカでダイアロジックリーディングという領域があり、絵本の読み聞かせを通して学力を高める研究が行われてきたようです。

「本を読むことが好きになって欲しい」 こんな願いを込めて読み聞かせを楽しんでいたら、いつの間にか賢くなっていた。というのは理想的すぎるでしょうか(^_^;) ちなみに我が家の子どもたちはまだまだ小さいので、賢くなったかどうか数値で見る手段がありません笑

対話型 絵本の読み聞かせにオススメの絵本

「子どもが気に入る絵本というのは、ひとりひとり違う」という大前提のもとで、我が家の子どもたちが気に入った、対話型に向いている絵本を少しだけ紹介します。

じゃあじゃあ びりびり / まついのりこ

0〜1歳向け。ド定番ですが、長く読みつがれる絵本にはやはり価値があります。我が家のじゃあじゃあびりびりは、読みすぎて本当にびりびりになってしまいました笑

そらまめくんとめだかのこ / なかやみわ

3歳以上向け。そらまめくんをはじめ、いろいろなおまめくんたちが登場します。登場人物が多いと、「どのおまめが好き?」などといった簡単な質問をすることができます。また、優しく可愛らしいタッチのイラストなので、絵を見ながら質問をするのに向いています。

まとめ 対話型で、幸せな読み聞かせ習慣を!

対話型絵本の読み聞かせを行うと、読み手のハードルが下がるうえ、子どもが安心して想像力を発揮することができるようになります。

楽しい読書経験は、「また読みたい!」という気持ちにつながり、習慣化への第一歩だと思います。

多くのご家庭で、絵本の読み聞かせを通して、子どもと過ごす幸せな時間が生まれるといいなと願っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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